腸内細菌についての記事をまとめました

腸内細菌についての一般知識

腸内細菌は体の内と外との境にすんでいる。

腸の表面は厚さ0・5ミリの薄い粘液の膜に覆われていて、この中に1000種類以上、100兆個以上の細菌がいる。その重さは1キロから1・5キロになる。

便の半分は腸内細菌とその死骸なので、便の色やにおい、形を見ることで、ある程度腸内細菌の健康度を知ることができる。

我々は腸内細菌をいつ持ったのでしょうか お母さんの中にいる時は全く菌がなく、生まれてくるところでお母さんから感染した 我々の腸内細菌はお母さんの腸内細菌と非常に似ている

母乳などを通じても感染する 生まれてすぐ、そしてしばらくの間のお母さんとの接触が非常に大きい 生まれてすぐ、そしてしばらくの間のお母さんとの接触が非常に大きい

日和見菌は体の状態によって善玉菌と一緒になっていいことをするし、悪玉菌と協調して悪いことをする

いいとか悪いとかの区別ではなくて、腸内細菌の多様性が一番大事

人によって腸内細菌が多い方、少ない方がいます (釣り鐘形の)正規分布ではなくて、細菌が少ないグループと、多いグループに分かれる

同じものを食べても、腸内細菌の数が少ない方が太りやすかった (腸内細菌全体の)数が少ないだけで太りやすく、病気になりやすい 腸内細菌が太りやすいかどうかを決めている

腸内細菌は我々が食べたものを消化してエネルギーを得ています その代謝物が短鎖脂肪酸 それが体の中に吸収され、血液の中を巡って心筋や脂肪、いろんな臓器に作用を及ぼしていく 神経や脳にも働きます

うつ病とか、アルツハイマー病とかパーキンソン病なども実は腸内細菌が関係している

食事内容を変えることで、腸内細菌の種類が変わった いい食事内容にすることによって、腸内環境を変えることができるかもしれない

いつ食べるかも問題 腸内細菌には昼に増える菌と夜増える菌がいます だらだら食べさせられていると腸内細菌のバラエティーが減ってしまう

社告:第42回健康セミナー 「腸内フローラ」の腸!いい話 伊藤裕・慶応大医学部教授/上 多様性が最重要 – 毎日新聞

腸内細菌と疾患

腸内フローラのバランスの乱れが、いろいろな病気を誘発する

腸内細菌は、人間の消化酵素だけでは消化できない成分を分解して栄養素を作ったり、免疫系を活性化したりと、人間にとって有益な働きをしている

食生活の乱れなどにより腸内環境に良くないものを食べ過ぎると、「腸内フローラ」と呼ばれる腸内細菌の集団全体のバランスが崩れ、体にとって良くない物質が腸内フローラから作り出されてしまう

腸内フローラから作られた物質は、体に良いものも悪いものも腸から一部が吸収されて血中に移行し、全身をめぐります

腸内フローラは、その宿主である人間の腸だけでなく全身のコンディションに影響を与える可能性がある “もうひとつの臓器”

腸内フローラと密接な関係があることが分かってきたものの一つが肥満 無菌マウスと呼ばれる、腸内に細菌がいないマウスに、肥満の人の腸内フローラを移植するとマウスは太り、逆にやせている人の腸内フローラを移植するとマウスは太らない

過敏性腸症候群 こうした病気は、私たちの「遺伝子型」「食習慣」「腸内フローラ」の3つの悪い要素が重なることで発症する

「遺伝子型」は変えることができない 「食習慣」と「腸内フローラ」はコントロールすることが可能

腸は身体の内側にありますが、その表面は実は外側 『内なる外』 ホースやちくわの穴

腸内は体内と比較すると恒常性を保つ力が弱いので、病気の兆候を早く検出できる可能性があります 腸内フローラのバランスの乱れに気がつく方法は、今の段階では、「便を観察すること」に尽きる

肥満、がんとも関係 腸内細菌のあなどれない影響力|ヘルスUP|NIKKEI STYLE

腸内細菌と食事

微生物は土1グラム中に10億個も住んでいる 微生物の中の有益な働きをする菌群が植物や他の多くの生命にとって、小さいながらもなくてはならない重大な存在

腸内には300種類、100兆個、重さにして1キログラムの腸内細菌が存在する この中には有用菌や悪玉菌がいますが、その種類や数は人によって違い大きな個人差があります その腸内細菌叢(腸内フローラ)によって免疫能力が変化してくる 体の健康の度合いは、この腸内菌のバランスが重要な役割を果たしています 腸内細菌は、免疫とも深く関わっている

人間の糞便の3分の1は、「腸内細菌」の生きたものか、死んだものの重さ  糞便1gあたりには、数にして、10億個~1,000億個もの「腸内細菌」が存在 その種類は、乳酸菌をはじめとして100種類以上

人間ひとりの全てを構成する細胞の数が60兆個

腸内細菌を大きく分けると、有用菌(善玉菌)、有害菌(悪玉菌)、日和見(ひよりみ)菌の3つになります 日和見菌は、数の上では一番多く、普段は人体にほとんど影響を与えませんが、いつも善玉菌群、悪玉菌群どちらが優勢かに注目していて、そして、その時その時で優勢なほうに加担する性質をもっています

有用菌(善玉菌)

  • 代表は乳酸菌
  • 善玉菌は、乳酸菌、ビフィズス菌、オリゴ糖、食物繊維が大好物であり、これらを多くとると、善玉菌が多くなり、健康維持、疾病の改善につながる
  • 「乳酸菌」の種類や菌数と、人の健康には相関関係がある
  • 納豆菌は消化を助け乳酸菌、ビフィズス菌の増殖に役立つ

有害菌(悪玉菌)

  • 代表は大腸菌、ウェルシュ菌など
  • 動物性脂肪・動物性たんぱく質が大好物であり、これらを多くとり、悪玉菌の勢力が拡大すると、人間にとって有害な成分が腸内にあふれ、腸内が腐敗し、免疫力が低下し、その害は全身に及び、病気、老化、アレルギーを促進させる
  • 有害菌(悪玉菌)の中にも摂取した食物を腐敗や分解し役立つ働きをしている菌もある

腸内細菌叢は、有用菌(善玉菌)と有害菌(悪玉菌)のバランスが保たれていてはじめて、人間(宿主)にとって有用な働きをしてくれます

栄養バランスの悪い食生活、ストレス、病気、老化、病原菌の侵入、抗生物質の服用などの因子が加わると、急速に有害菌(悪玉菌)の勢力が増します 有害菌が増殖してくると、悪玉菌群が日和見菌群の支援を受けて、下痢や便秘、腸炎を引き起こしたり、長期的には老化が進行したり、ガンや生活習慣病の発生にも繋がっていきます

腸内細菌叢に有用菌(善玉菌=乳酸菌)が多く定着している時には、上のような因子が加わっても、乳酸菌群の作る 「有機酸」などの力で、有害菌(悪玉菌)の増殖は強力に阻止されます

「腸内細菌」は住み着いている(定着している)菌の種類や数が一人一人異なります 健康な人の体からは、エンテロコッカスなどの乳酸菌群が多く存在 そうでない人の腸管内では有用菌が少なく、腸内細菌叢の乱れが激しい 糞便1g中の有用菌(乳酸菌群)の数は健康な人でそうでない人に比べ1万対1と一万倍の開きがある

「 腸内細菌」は、「消化酵素」を生産し協力した形で、栄養分、水分に対する、分解、消化、吸収、そして排泄などの作業すべてに大きく関わっています

有用菌(善玉菌=乳酸菌・納豆菌)は栄養素や成分を微絨毛に無駄なく吸収されるレベルまでの低分子に分解する手助けをしている

「腸内細菌叢」のバランスが悪く、有用菌(善玉菌=乳酸菌)が少なく、腸内細菌が元気でない人は、全ての成分を低分子に分解しきれずに、たくさんの良い成分をそのまま糞便として送り出してしまっている 完全消化に成らない成分が血液中に入り込み血液の質の汚れになったりもします

日本人の腸の特徴と日本食と食の欧米化

  • 日本人は農耕民族であり、穀物を主食とし、300年前まで玄米菜食だった。欧米人に比べ、7mという長めの腸を持っている。日本人が肉食を続けると、腸が長い分だけ腐敗便を作りやすく、悪玉菌が増殖しやすい。日本人は動物性脂肪の影響などで大腸ガンや潰瘍性大腸炎、その他の生活習慣病を引き起こす可能性が他の民族に比べて大きい。
  • 欧米人は肉食中心の生活の中で進化してきており、腸の長さは肉食動物並みの4mにもなる。

納豆菌と腸内細菌

腸内細菌とダイエット

マイクロバイオーム(腸内微生物相)は、ダイエット後のマウスの体重が再増加する速度の上昇に何らかの役割を果たしている可能性

減量のためのダイエットを行った多くの人々は、減量の結果を長期間維持できず、過剰な体重再増加のサイクルに陥っている 「ヨーヨー効果」

腸内微生物相のバランス異常が、ダイエットを行った後のフラボノイド(植物化合物の一種)の腸内濃度の低下とエネルギー消費の減少の一因になっている

フラボノイドを使った「ポストバイオティクス」療法が、ダイエット後のマウスに起こる過剰な体重再増加を抑制する上で役立つ

微生物学:ダイエット後のマウスの体重再増加速度に腸内微生物相が関係している可能性 | Nature | Nature Research

腸内細菌と食物繊維

腸内フローラには個人差があり、何を食べればいいかは人によって異なる部分もある

食事からとる菌はそう簡単に腸にすみつけない

腸に良い菌や食物をとり続ければ少しずつ良い菌が増え、腸内環境を改善できる

腸内細菌の主なエネルギー源は、私たちの細胞と同じでブドウ糖などの炭水化物 ブドウ糖などの多くは小腸で吸収されてしまうため、腸内細菌がたくさん生息している大腸まではほとんど届かない 普段の食事から大腸まで届き、腸内細菌のエサになるものの筆頭は「食物繊維」

腸内細菌は食物繊維などの炭水化物をエネルギーにしているときは、その分解産物として健康に寄与する物質を作ってくれる

腸内に炭水化物がなくなってくると、たんぱく質などを分解し始めます 健康にあまりよくない物質を作り出してしまいます 便秘だとこの状態に陥りやすくなります

ある一定の頻度で食物繊維などの炭水化物を腸内に届けることが大切

腸内フローラには個人差がある それらは地域や食習慣によって似たようなパターンを示す 脂質の摂取量が多い欧米人の腸内には、バクテロイデスという腸内細菌が多くいる ベジタリアンの腸内には、プレボテラという腸内細菌が多くすんでいる

脳と腸とは迷走神経でつながっています ホルモンでもやり取りをしています

高脂肪の食品や肉は日本人は食べすぎないほうがいい 前者では肝臓がん、後者では動脈硬化のリスクが増加する

病気の人は腸内フローラの多様性が低下している おなかの中にいろいろな種類の腸内細菌がいるということは、いろいろな状況に対応ができるということ

水溶性食物繊維は不溶性食物繊維よりも腸内細菌が分解しやすいため、エサになりやすい 腸内細菌による良い発酵を促すには、水溶性食物繊維を多く含む食品を意識してとるのがポイント

和食は世界に冠たる健康食だが、腸内フローラという観点から見ても優れている

腸内細菌が喜ぶ食事 カギは食物繊維|ヘルスUP|NIKKEI STYLE

 

腸内細菌と抗菌薬

単一抗生剤では死なないバクテリアの遺伝子が、国内で初めて腸内細菌で確認された この細菌は、「最後の抗生剤」と呼ばれているコリスチンにも耐性を見せている コリスチン抗生剤を無力化できる遺伝子「mcr-1(mobile colistin resistance-1)」

mcr-1遺伝子は、細胞内のプラスミドに存在

プラスミドは、染色体とは別に存在し、独自に増殖できる遺伝体 複雑な突然変異や進化過程を経なくても、同種や異種ばい菌に簡単に伝達される 伝播しやすく、治療は容易ではない

「最後の抗生剤」すら効かない腸内細菌を国内で初発見 : 東亜日報