
第98回医師国家試験
第98回医師国家試験
D
5
[問題]
10歳の男児。奇異な癖のために勉強できないということで母に連れられ来院した。5歳時にマリンバを演奏しながら肩を上げる癖で気付かれた。その後、まばたき、鼻をつり上げる、頭を振る、全身をふるわせる、咳払い、ハッハッ、ウッウッと声を出す、「死ね死ね。」と言うなどの多彩な症状が出現した。
この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ。
[選択肢]
- 強迫的な母親の養育態度に原因がある。
- 睡眠障害を伴うことが多い。
- てんかん性の脳波異常が高率にみられる。
- 10歳代後半になると症状は軽減していく。
- ハロペリドールが効くことが多い。
正解
4,5
D
18
[問題]
12歳の女児。学校の健康診断で心雑音を指摘された。自覚症状はない。心尖部からとられたカラードップラー心エコー図を示す。
みられるのはどれか。
[選択肢]
- ばち指
- II音の奇異性分裂
- 肺動脈弁領域の駆出性収縮期雑音
- 左室拡大
- 不完全左脚ブロック
正解
3
I
11
[問題]
11か月の乳児。嘔吐、下痢および傾眠状態を主訴に来院した。3日前から発熱と下痢とが出現した。昨日から白っぽい下痢便が頻回になり、嘔吐を伴うようになった。今朝からお茶を少量飲んでも嘔吐し、うとうとして元気がなくなった。1週前の体重は9.4kgであった。来院時、体重8.4kg。体温37.6℃。傾眠状態で大泉門は軽度に陥凹し、眼球も落ち込んでいる。皮膚緊満度は中等度に低下し、腹壁緊張も低下している。
最初の24時間の適切な輸液量はどれか。
[選択肢]
- 400ml
- 800ml
- 1,600ml
- 2,400ml
- 3,200ml
正解
3