第96回医師国家試験
A
46
[問題]
12歳の男児。6か月前から左下腿遠位に無痛性の自覚をし来院した。膝関節と足関節との可動域は正常である。左下腿骨のエックス線単純写真を示す。
最も考えられるのはどれか。

[選択肢]
- 骨腫
- 骨軟骨腫
- 類骨骨腫
- 骨巨細胞腫
- 単発性骨嚢腫
正解
2
D
44
[問題]
10歳の男児。学習の遅れと視覚障害とが顕著になったため来院した。4か月前からボールの捕球が困難になり、またピアノの楽譜を読めなくなった。記憶力が低下し、算数の図形の問題が苦手となった。運動自体や感情面に問題はない。三種混合と麻疹ワクチンとは接種済みである。意識は清明。自分の名前と年齢とを言える。手拳と足底とを除いて全身皮膚に色素沈着がある。心雑音は聴取せず、ラ音も聴取しない。腹部は平坦で軟、肝・脾は触れない。深部腱反射は亢進し、Babinski徴候は陽性である。手の変換運動は良好で、片足立ちは可能である。血清生化学所見:総蛋白7.1g/dl、アルブミン4.7g/dl、尿素窒素11mg/dl、AST<GOT>33単位(基準40以下)、ALT<GPT>35単位(基準35以下)、LDH548単位(基準176~353)。頭部単純MRIのT1強調像(A)とT2強調像(B)とを示す。
考えられるのはどれか。


[選択肢]
- 脳梗塞
- 脳出血
- 脳腫瘍
- 亜急性硬化性全脳炎
- 副腎白質ジストロフィー
正解
5
I
43
[問題]
11歳の男児。学校で運動中に左側腹部を打撲し、尿が赤いことに気付き来院した。意識は清明。体温35.7℃、脈拍100/分、整。血圧96/70mmHg。心雑音はない。胸部聴診ではラ音を認めない。皮下気腫はない。腹部は平坦。左側腹部に圧痛を伴う10cmの腫瘤を触知する。腸雑音は弱い。尿所見:肉眼的血尿、蛋白2+、糖(-)、沈渣に赤血球無数/1視野、白血球2~3/1視野。血液所見: 赤血球250万、Hb7.0g/dl、Ht24%、白血球9,500、血小板18万。腹部造影CTを示す。まず安静を指示し、輸血を行った。
次に行うべき処置はどれか。

[選択肢]
- 腹膜透析カテーテル挿入
- 経皮的腎瘻カテーテル挿入
- 尿道留置カテーテル挿入
- 左腎動脈枝塞栓術
- 内シャント造設術
正解
3,4