胸部苦悶の鑑別疾患とその聴診所見

胸部苦悶の鑑別疾患

循環器系では急性心筋梗塞、急性心筋炎、急性大動脈解離、心タンポナーデ、肺塞栓症を鑑別します。

呼吸器系では気胸、急性膿胸

腫瘍疾患では肺癌の胸膜浸潤、胸膜中皮腫、奇形腫破裂

消化器系では特発性食道破裂

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胸部苦悶の患者を診察するさいに最も重要なのは聴診器です

聴診器を用いて心音と肺胞呼吸音をしっかりと聴取します

肺塞栓症であれば肺動脈弁領域でⅡ音が亢進します。

心タンポナーデであれば心音が微弱となります。

急性大動脈解離スタンフォードAであればARを合併してto-and-fro murmurが聴取できるかもしれません。

急性心筋梗塞や急性心筋炎で肺水腫を来していれば奔馬調律や両側肺のコースクラックルが認められます。

 

気胸では肺胞呼吸音が減弱します。

特発性食道破裂では左下肺野の肺胞呼吸音が減弱します。