鎮静

ポイント

  • 薬剤の投与量は理想体重を基準にする
  • 最も重要な調整要因はピーク時間である
  • 過料投与を防ぐため少量分割投与もしくは持続静注を行う方が安全

 

鎮静の薬理学についてです。

おさえておくべきことが3つあります。

1つ目

薬剤の投与量は一般に理想体重を基準にするということです。

理想体重(kg)=(身長(m))2×BMI22

結局は薬剤投与後の患者の反応をみながら調節することにはなりますが、

基本的には薬の投与量は理想体重を基準にすることがやはり大事です。

 

2つ目

初回投与のあと、効果がたりないときや処置に時間がかかり、追加で薬剤を投与する場合に、

最も重要な薬剤の調節要因は薬物効果の最大効果発現時間(ピーク時間)である

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出典:Sedation for All―安全で確実な鎮静・鎮痛プログラム―

点線は血中濃度の推移のイメージです。

作用発現時間:効果が発現するまでの時間

ピーク時間(最大効果発現時間):薬の作用がピークをむかえるまでの時間

持続時間:薬の効果がなくなるまでの時間

ピーク時間をむかえる前に薬物を追加投与すると過鎮静になってしまう危険性があります。その結果、呼吸抑制や循環抑制などの合併症を引き起こしてしまうことにつながります。

 

3つ目

少量追加投与や持続投与は基本的にボーラス投与より安全である。

体に悪影響を与える毒と望ましい効果を生み出す薬の違いは?

投与量です。

鎮静の深さには軽度、中等度、高度とありますが、それらの違いは?

投与量です。

つまり、鎮静薬・鎮痛薬はその使用料次第で毒にも薬にもなるということです。

過料投与を防ぐため、鎮静薬・鎮痛薬を投与する場合は少量分割投与もしくは持続静注をした方が安全です。